電界治療器 FA9001


シェンペクス医療機器は、「電界医療機器」と呼ばれる物理療法機器です。物理療法機器は、病院のリハビリテーション室に置いてある温熱治療器や低周波治療器などで、さまざまな医療現場で使用されています。

 電界医療機器が他の物理療法機器と違うところは、他の機器が肩、膝、腰など身体の一部分に、力、磁気、温熱、電流等の物理的エネルギーを与えて、その部 分の血行促進や痛みの緩和等を図るのに対して、電界医療機器は微小な電気的エネルギーを全身に与えて、身体の自律神経系や内分泌系などの調整中枢(視床下 部等)を揺り動かし、全身的な生体恒常性を維持しようとする点にあります。

健康診断の時によく行われる血液検査の結果は、この生体恒常性がうまく保たれているかどうかを判断するバロメーター(指標)になります。もし、生体恒常性が正常に保たれていれば、検査結果はいわゆる基準値(正常値)に入ってきます。

 例えば、血液中のカルシウムの基準値は8.4~10.2mg/dl(血液100ccの中にカルシウムが0.0084g~0.0102g含まれている)で す。カルシウムは、神経伝導、筋肉の収縮、血液の凝固等に重要な役割を担っていますが、この血液中のカルシウムはパラソルモンというホルモンにより増加 し、カルシトニンというホルモンにより減少するように調節されます。

 これらのホルモンは、内分泌系を始めとする身体システムが適切に働くことにより、バランス良く分泌され、結果として血液中のカルシウムが基準値に収まるようになります。

 このように、電界医療機器により、生体恒常性が正常に回復してくれば、そのバロメーターである血液の状態も正常値に戻ってくる可能性があります。

シェンペクス医療機器の原理

シェンペクス医療機器は、身体を電気的に絶縁した状態で、電圧交流電位を与え(電流はほとんど流れませんので、ピリピリするような刺激はありません)、身 体周囲に電界(電場ともいう、電気による力の働く空間)を発生させて、その電界が身体に与える電気一生体作用を利用した物理療法機器です。

 電界は地球上の重力と同じように、眼には見えませんが、シェンペクス医療機器にかかった時には、電界が身体に作用しているのです。

電界の身体への作用

 シェンペクス医療機器が発生する、50又は60Hzの極超低周波数の電界による生体への作用としては、WHO(World Health Organization:世界保健機関)などの論文から、次の2つがあると言われております。

①体表面に作用する電界による、体表面の感覚受容器への刺激作用

 体表面、(皮膚)には、さまざまな感覚受容器と呼ばれるセンサーがあり、触・圧覚・振動、温度、痛みなどの外界の物理的情報を捉えて脳へ伝えます。
 この電界による感覚情報は、最終的に脳の視床下部という、身体の自律神経系(身体のさまざまな生理機能を、神経を介して無意識のうちにコントロールして いる)及び内分泌系(同様に、ホルモンという物質を血中に放出することにより、生理機能を無意識のうちにコントロールしている)の中枢(コントロールセン ター)を揺り動かし、生体恒常性を維持する様に作用します。
 聖マリアンナ医科大学で実施したコルチコステロン(別名「ストレスホルモン」と言われ、ストレスがかかると多く分泌される副腎皮質ホルモン)の血中濃度 変化に関する実験結果では、ラットを電界医療機器(7000V)に15分間かけましたが、その後、数時間に渡ってコルチコステロンは低下し、24時間後に は又、ほぼ元に復帰しています。このことは、電界によって内分泌的な静穏作用が生じ、ストレスの抑制が行われていると推察できます。

②体表面の電界により身体内に誘導される電流による、細胞レベルからの作用

身体内に誘導された微小(マイクロ)電流は、全身の細胞に作用します。さまざまな論文によると、この微小電流により細胞膜の物質透過性(細胞に出入りする 物質の細胞膜での通り易さ)が変化したり、細胞内のミトコンドリア(細胞のためのエネルギーATPを作る)のATPの産生に影響を与えるとされています。 その結果、細胞や組織の新陳代謝が図られ、凝りや痛みの緩和がなされることになります。